12/24(月)NHK奇跡のレッスン ソフトボール編を見て

昨年の12/24(月)に放映されたNHK奇跡のレッスン『ソフトボール編』
の内容をまとめたいと思います。今回も、最強コーチの子供たちへのスタンスには、スポーツの指導者・ビジネスでは上司として、学べるポイントが沢山あったように感じます。それではどうぞ!
最強コーチの紹介
ミッシェル・スミスとは?
13歳からソフトボールを始める。1984年ニュージャージー州ボーヒ高校3年の時、州チャンピオンに。’86年7月自動車事故で左腕の靱帯と上腕三頭筋を断裂するが、のち復帰。同年オクラホマ州立大学に進学、’89年4年生の時、全米大学選手権3位。’90年大学卒業後はアシスタントコーチとして働きながら競技を続ける。’93年来日、豊田自動織機製作所女子ソフトボール部に入部。1年で米国に戻り大学の医学部に進む予定だったが、日本のソフトボール環境に惹かれ、以来チームのエースとして活躍。数々の記録を打ち立て、最高殊勲選手賞(MVP)8度、完全試合6回、無安打無得点試合13回。2000年には防御率0.00も達成した。打撃にも秀れ、首位打者3回(1995年,’99年,2001年)、打点王1回を獲得。また米国代表の主力として、1994年、’98年世界選手権、’96年アトランタ五輪、2000年シドニー五輪、2002年世界選手権で金メダルを獲得。2002年以降は豊田自動織機でのみ投げ続け、2008年現役を引退。16年間で通算172勝は史上最多。快速球左腕として、日本の打撃力アップにも貢献した。引退後は日米で子供たちを指導。
(引用:コトバンクより)
番組中に本人も話されていましたが、車の交通事故で利き手の左腕を交通事故で怪我して「もう二度と投げられないかもしれない」と言われてから医学を学びつつ体の使い方を学習し、「怪我前よりも球速を5キロアップ」させたとのこと。怪我して諦めなかったこともすごいですが、医学を学んでいる背景があるというのはトップアスリートの中では非常に珍しいと感じます。
今回の対象学校は?
www3.hp-ez.com
現在、部員は全部で11人で補欠は1人だけとのこと。監督曰く、「レギュラー争いがなく仲良しクラブになってしまっている部分がある」とのこと。この発言、個人的には少し気になりました・・・。後ほど、えいすけの所感、のところで述べます。
ミッシェル・スミスのコーチングの特徴
(1)スタンス
①一緒にがんばりましょう
はじめて子供たちと練習を始める直前に、子どもたちへ「一緒にがんばりましょう」と言っていました。この言葉は「Weメッセージ」といい、あなたと私という風に存在を明確にわけるのではなく、一緒の立場であることが明確になり、親近感が沸きやすくなる言葉です。詳しくは別途書きますね。
有名な例でいうと、
Yes We Can! (オバマ大統領の演説)
というのがありますね。「あなた(国民)と私」という風にわけず、「私達」というように話したことで、ここまで多くの人の記憶に残る言葉となっている部分はあると思います。そのぐらい、Weメッセージは使いようによっては強力な言葉です。
②子どもを「居心地の悪い場所」に連れていく
ミッシェルは練習中にこんなことを言っていました。
・変わりたいと思うことが成長の鍵です。
・グレートの最大の敵はグッドなのです。グッドで満足していたら永遠にグレートにはなれないのです。
何れも、同じ練習・やり方を続けることや新しいことに挑戦しないことへの警鐘を鳴らしていました。子どもだけではなく指導者にも言っていたように感じます。
(2)技術指導
ここに関しては、「居心地のいない場所に連れていく」を体現していました。
①ウォームアップ
キャッチボールを3ステップ(ボールを捕る、軸足を踏み出す、投げる)から2ステップ(軸足を踏み出して捕る、投げる)にトライ。確かにこっちの方が、捕球してからの送球時間が短くなりますね。
②守備
強い打球であっても前に出て捕ること。守備の時も攻撃の気持ちでいくことの大切さを伝えていました。
③バッティング
スイングとして、「インパクトまでは短く・フォロースルーは大きく・重心を前に移動させる」を何度も伝えていました。これは私の仮説ですが、スイングの際、あまりにも子供たちの重心が後ろにあり確実にバットにあてることだけを意識したスイングをしていたことから、このような表現をしたのだと思います。最初から長打を打つことを捨てるのではなく、長打を狙うスイングも意識して欲しかったのかなと感じました。
④ピッチング
ここでミッシェルが伝えていたこと「腰を入れないで投げた方が良いよ!(リリースポイントは腰よりも前にする)」は、子供たちにとっては普段言われていることと真逆だったようです。私はどちらの指導が正しいのかわからないのですが、日本のソフトボール界(子供たち)にとっては、当たり前と思われていることが医学・スポーツ科学によってきちんと検証されていけると良いなと思います。
えいすけの所感
今回も非常に内容の濃い2時間でした。現監督を批判するつもりは全くないですが、番組冒頭で監督が言っていた、「人数が少ないので競争が生まれにくい。仲良しクラブみたいになっている」というのは、半分は共感できるもののもう半分はやはり指導者の責任かなと感じました。
だって、そういう環境の中で「どうやったらチームに適切な緊張感を生ませるのか?」
を考えるのが指導者の役割だと思うので。
ここからは、一般的に、の話ですが、そもそも部員の人数少ないというのがボトルネックなのであれば、部員が増えるように「学内外へのPRや勧誘活動をどのようにするのか?お金がかかるのであれば、予算をどう引っ張ってくるのか?」という指導者・監督の役割もセットで考えないとダメですよね。
なので、仲良しクラブになってしまっている理由を「全て部員の意識」にするのはナンセンスで、そういう環境を作っている「指導者の行動・リーダーシップ」にも可能性があるよなぁと純粋に思いました。
ということで、「部員を成長させたり、居心地の悪い場所に連れていく」には、「指導者自身が成長する・居心地の悪い場所に行く」ことがポイントかもしれません。部員を部下に例えると、ビジネスも一緒ですね。私も肝に銘じます!
こんな記事を書いていけたらと思いますので、今年も宜しくお願いします。